豊田市博物館特別展「深宇宙展」
宇宙への新たな挑戦を体感 2025.10.24
前澤友作氏が宇宙旅行で搭乗したソユーズ宇宙船の帰還モジュール(実機)も間近に見られる。大気圏突入時の高温で焦げた跡がリアルだ。
豊田市博物館で18日から特別展「宇宙展」が始まった。期間は1月18日までの3カ月間だ。
同展は日本科学未来館(東京)で今夏開催された日本最大級の宇宙展の巡回展。さまざまな模型や実物の展示、ロケットの部品に触れるコーナーや映像展示など、あの手この手で人類の宇宙への挑戦を伝えてくれる。
大きな見どころは6つある。1つ目は入館してすぐ視界に飛び込んでくる巨大な月面探査車の実寸大模型だ。JAXAとトヨタ自動車が共同開発中のもので、宇宙飛行士2人が居住・長距離移動しながら月面探査することを想定しているという。
見どころの2つめは、あの「はやぶさ」と「はやぶさ2」が持ち帰って感動を生んだ小惑星の粒子の展示だ。顕微鏡画像で映し出しているので気軽に見られる。
3つ目は日本のH3ロケット先端部の巨大な実寸大模型だ。ロケットの大きさを実感できる。
4つ目は本物のロケットの部品に触れられるコーナー。質感や部品の軽さを感じられる貴重な体験だ。
5つ目は映画のような大画面映像で宇宙を体感できる大迫力の火星&深宇宙ツアーだ。
6つ目は超目玉の特別展示。実業家の前澤友作氏が2021年に日本の民間人として初めて宇宙旅行した際に搭乗したソユーズ宇宙船の帰還モジュール(実機)を間近で見られる。大気圏突入時の1万℃を超える高温で黒く焼け焦げた跡がリアルだ。意外にも小さくて狭いことや、あまり最先端技術っぽくない船内のスイッチ類など驚かされることも多い。
料金は一般当日1900円。豊田市内在住の18歳以下と70歳以上は無料となる。なお、展示替えした常設展示室の内容もとても面白いのでまた紹介したい。に触れる。重さに驚くぞ。 【新見克也】