山村5地区の若者が交流深め魅力発信
豊田下山ビレファン 2025.12.12
ビレファンメンバーと、イベントの運営企画を体験した名城大学の佐藤さん(中央)。焚き火を囲んで交流を深めた。
豊田市下山地区の幼馴染み5人で活動する若者の有志団体「ビレッジ・ファンズ・カンパニー」=愛称ビレファン=が先月29日、山村地域の魅力を発信するイベント「2025」を下山運動場で初開催し、約500人が日没後まで楽しんだ。山村5地区(下山・旭・足助・稲武・小原)の各観光協会が後援した。
このイベントは、豊田市の山村地域が一体となるイベントが少ないと感じていたビレファンメンバーが、「根の深い交流をしながら魅力発信をしよう」「みんなの心の火を大きくしよう」と企画したもの。各地域に出向き若い人たちに声を掛けて出店者や出演者を集めたという。イベント名はビレファンの「Vi」を入れて「TAKIVi」とした。
当日は飲食や物販等の30ブースとステージ出演12組が盛り上げ、日没後には会場のあちこちで焚き火を囲み音楽を楽しんだり想いを語り合ったりした。
今回は下山地区での開催だったが、来年からは山村各地域を順番に回って開催し、それぞれの地域のわくわく事業補助金の活用にもチャレンジしたいそうだ。来年は小原地区の予定。フィナーレには小原の若い有志団体「小原宴火」とビレファンのコラボによる手筒花火も披露して熱い想いをつないだ。代表の川合真裕さん(33)は、「想い描いていた理想通りのイベントが開催できて嬉しいです。この種火を絶やさず、来年の小原に持っていきます。山間地域のファンが1人でも増えますように」と想いを話してくれた。
今回のイベントは、おいでん・さんそんセンターが学生を対象に開いた「山村体験交流ツアー」の場にもなり、名城大学3年の佐藤良祐さん(春日井市)が1泊2日でイベントの企画運営を体験した。佐藤さんは大学のサークルで中山間地域活性化の活動に取組んでおり、今回の体験について「ビレファンの熱い想いを感じました」「学生が山間地域の課題に取り組むのは難しいですが、学生が得意な発信力を活かして情報を伝え、体験する学生が増えるといいですね」と想いを話してくれた。 【有我 都】