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ゆかいな地域交流の場「前林発展会」

地域指こども食堂も無理なく運営  2026.1.16

 

前林発展会のメンバーとボランティアのみなさん。この日の子ども食堂はクリスマスケーキ付きで150人も集まった。

 
 
豊田市南部の前林地域で地域づくり活動している「前林発展会」の取組がおもしろい。昨年末、活動の中心となっている子ども食堂がクリスマス会を開いている現場で取材させてもらった。【新見克也】
 
 
 前林発展会は「人口が減って活気のなくなってきた地域を面白くしたい」という想いの有志たちが令和2年に発足したまちづくり団体。会長の鋤柄雄一さん(56・養豚農家)が「50代のおっさんたちが部活動を楽しむようにやっています」と言うように、メンバー10人はみんな同世代のおっさん(7人)、おばちゃん(3人)たちだ。市議会議員の日當(ひあて)浩介さん(56)、石川嘉仁さん(54)も地元のおっさんとして楽しそうに活動している。
 
 定期的な活動の中心は毎月1回の子ども食堂「前林ひまわり食堂」の運営だ。会場は鋤柄さん夫妻が経営する「つつみ食堂(40席)」。調理場では地域の民生委員や発展会メンバーの同級生たちが楽しそうに料理しており、中学生ボランティアもいて人手不足の印象は無い。70代のおばちゃんは「子どもたちが美味しいと言ってくれるから、すごく楽しいし、やりがいになってるのよ」と嬉しそうに話してくれた。地域の多世代交流の場が子ども食堂を兼ねているような印象だ。
 
 子ども食堂の運営に金銭的な余裕があることも特徴的だ。前林発展会はまちづくり団体。会長の鋤柄さんが仕事でキッチンカーを所有していることもあって、地域イベントに出店してその売上を子ども食堂の運営資金にしている。また、地域を巻き込んだまちづくり活動として子ども食堂をやっているためか、地域の企業や団体からの寄付もあるようだ。毎月開催するたび募金箱に1万円札を入れてくれる地域住民もいるという。
 
 地域との連携も子ども食堂の活動を充実させている。10月は地域のお年寄りが畑に招いてくれて芋掘りも。子どももお年寄りも喜び、メンバーは楽をできる。季節によってはカブトムシを大量に捕まえてきて子どもに配ったり、ザリガニ捕りをしたりと、メンバーのおっさんたちも少年のように楽しみながらやっている。
 
 人手も運営資金も足りない子ども食堂が多いなか、人手にも運営資金にも困っていない前林発展会の「前林ひまわり食堂」は異例かもしれない。会場が広い食堂、地域イベントで資金を稼げるキッチンカーの存在など恵まれた面もあるが、原動力はおっさんたちが愉快に地域を巻き込んでいる姿だろう。子ども食堂の理想的な形の一つかもしれないと感じた。本当に困っている家庭に支援を届けられるよう周知方法も工夫したいそうだ。