カウンター

豊田・みよしのニュースなら矢作新報 毎週金曜日発行 月額1,500円(税別・送料込)  お申込はこちらから LinkIcon   印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

 

「橋の下」今年はお盆の3日間

豊田の自慢 心を解き放つ音楽祭  2025.8.22

 

「橋の下」に一歩踏み込むと異世界が広がっている。(天野博之さん提供)

 
 
 矢作川の豊田大橋下の河川敷千石公園で14日〜16日の3日間、「橋の下大盆踊り」が盛大に開催され、全国各地から、また海外からも多くの人たちが訪れた。
 
 この祭りは、豊田市在住のアーティスト永山愛樹さんを中心とする仲間たちが東日本大震災の翌年から始めた「橋の下世界音楽祭」の縮小版とも言えるもの。縮小版といっても規模は大きく、〝橋の下〟の世界観もそのままだ。一つのムラが出現したかのような会場設営はすべて手作り。中学生や高校生の設営ボランティアも年々増えているという。そうやって出来上がった会場には、人が本来もっている力や、人間くさいエネルギーが充満している。音楽祭ではあるのだが、サーカスもあればお化け屋敷もある。なぜか松林まで出現していた。多様な出展者たちが労力を惜しまず全力で盛り上げているのだ。
 
 そこへ訪れた人たちが、みんな心を解き放ったかのような素敵な笑顔で歩いているのも印象的だ。いわゆるお客さん的でなく、みんなが参加者。そういう感覚が会場の雰囲気をさらに良くしている。こんな祭りが豊田で毎年開かれていることをありがたく思う。豊田市民の誇りだ。
 
 私も仲間とともに矢作川水族館(移動水族館)を毎年出展させてもらっているので、水槽の生きものを見に来てくれた人たちとたくさん会話できた。今年はお盆に開催したためか地元豊田からの来場者は少ない印象だったが、逆にお盆だからこそ、北海道から九州まで遠方から訪れたファミリーがとても多く、「初めて来ました。橋の下に一度来てみたかったんです!」と嬉しそうに話す人も目立った。「全国に散らばっている旧友たちと、この橋の下で久しぶりに会うんだよ」という人もいた。
 
 笑顔ばかり見ているうちに、あっという間に過ぎた3日間。フィナーレの盆踊りでは、櫓の上で歌っていた永山愛樹さんが、会場周辺の河畔林を美しく管理してくれている矢作川森林塾と、3月に亡くなった森林塾代表の硲伸夫さんへの感謝の気持ちを語っていた。お盆らしい素敵なフィナーレだった。 【新見克也】