スノーボードハーフパイプ
兄妹で全国大会活躍 2026.4.24
兄の武田琉玖(りく)さんは杜若高校の2年生。妹の琉玖(るあ)さんは豊南中学校の3年生だ。
半円筒状の雪の壁から空中に飛び上がり、多彩な技を繰り広げるスノーボード・ハーフパイプ。スピード感とダイナミックさに息を呑むこの競技でオリンピック出場を目指す兄妹が豊田市にいる。豊南地区平山町在住の武田琉玖(りく)さん=杜若高校2年=と琉愛(るあ)さん=豊南中学校3年=だ。3月に札幌で開催された全日本選手権で、琉玖さんは8位、琉愛さんは3位と二人とも好成績をおさめた。
二人が初めて雪面に立ったのは兄の琉玖さんが4歳のとき。最初は家族のレジャーとして旭高原のそり遊びや、近隣のスキー場でスノーボードを楽しんでいたが、知人や関係者との出会いが重なり、競技への道が開けたという。
豊田市在住の二人はスノーボードの練習環境に恵まれているわけではない。春〜夏の間は春日井市にある人工芝のトレーニング施設で練習し、10月頃からスイス、オーストリアなど雪の多い国で他の選手たちと練習し、冬の大会シーズンを迎えるそうだ。同年代の選手たちはみんな仲が良く、支え合いながら刺激を受けている。各選手が自分自身で考えた技の構成に個性が光り、ライバル同士がその成功をたたえ合うのがハーフパイプ競技の魅力なのだそうだ。北京オリンピックの金メダリスト平野歩夢選手と一緒に練習することもあるという。
試合直前の時間、気持ちに余裕があるときは選手たちとわいわい過ごすという兄の琉玖さん。一方、妹の琉愛さんはいつも緊張して一人で音楽を聞いているそうだ。二人の性格の違いも微笑ましい。短いオフシーズンの今は二人とも学生らしい生活も満喫中で、琉玖さんは洋服のお洒落を楽しみ、琉愛さんは中学の部活動で陸上に打ち込んでいる。
来シーズン以降の目標は、琉玖さんが海外のワールドカップ転戦。琉愛さんは2年後のユースオリンピック出場だ。練習は楽しさよりも苦しさの方が多いと本音をこぼしながらも、「いつも支えてくれる両親への感謝を忘れず、練習でも気は抜きません」と話してくれた。二人の活躍を応援したい。 【八木 愛】