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立体的表現が印象的な作家

小原和紙の里で二村純生さん個展  2026.9.11

作品を説明する二村純生さん。魚の鱗は一枚ずつ貼り、あばら骨は紙りで作ったそうだ。

 
 
 
 
 豊田市小原町の和紙工芸作家二村純生(ふたむらすみお)さん(59)が今、小原和紙のふるさと小原和紙美術館で個展「拓(ひら)かれる紙 鼓動する造形」を開催している。期間は今月27日まで。
 
 二村さんは地元小原出身。名古屋造形短期大学を卒業し、平成4年から小原和紙工芸作家の故・山内一生さん(豊田市名誉市民)に師事。平成17年には第37回日展に初入選し、名古屋市の古川美術館などでも作品を展示している。生き物をモチーフとした作品が特徴的だ。
 
 今回の個展では、独自の感性と技で魚を立体的に表現した作品が印象的。和紙で器などの立体を作る伝統的技法のに、漉き込み技法を組み合わせているという。「漂う」シリーズでは作風の異なるヒラメの作品が並び、それぞれ背びれや尾びれ、骨格にいたるまで緻密に作られている。あばら骨が見えるヒラメや、市松模様のなかを泳ぐヒラメなど遊び心も感じられて面白い。アマゴやアユ、ナマズなどは泳ぐ姿の質感や表現方法に驚く。
 
 会場に古材を組み合わせたベンチ型のキリンやカバ、サイなどの木彫作品もあり、和紙工芸とは違った二村さんの世界観も楽しめる。
 
 二村さんは「いかに思い描いたことを形にするかが私の目指すところです。子どもの頃の感動やワクワク感は大切にしたいですね。今回の展示は子どもさんにもわかりやすい具象作品が多いので、少しでも興味をもってくれたら嬉しいです」と話してくれた。
 
 観覧料は一般200円、市内在住の18歳以下は無料。月曜休館。問合せは小原和紙のふるさと(☎0565・65・2151)へ。
 【地域記者 大岩容子】