庭とアトリエ完成 記念イベント開催
豊田ガーデンの天野勝美さん 2026.7.31
15年以上前の椿の手入れの仕方を説明する天野さん。
豊田市寿町で造園・園芸品販売業を営む㈱豊田ガーデンが、かねてより準備を進めてきたプライベートガーデン「ヒーサーの庭」と、心地よい時間を過ごせる空間「庭のアトリエ」を完成させ、先週末25・26日に記念イベントが開かれた。令和5年度に造園師として「現代の名工」に選ばれた社長の天野勝美さん(73)が庭を案内しながら、これからの時代の庭づくりを提案していた。
手入れする前はジャングルのように茂っていたという椿(つばき)の庭では剪定方法などを説明し、「このように手入れされた美しい椿の庭は全国的にも珍しいと思います。花を咲かせた椿、緑色の苔の上の落椿(おちつばき)など、心地よい景色を楽しんでください」と笑顔だった。
庭のアトリエに入ると勝美さんが50年以上かけて2千冊余の書籍や雑誌を集めたガーデンライブラリーもある。今後はここでオープンガーデンや庭の学校を開催していくそうだ。
記念イベントに合わせて庭のアトリエでは、同社の創業者で陶芸の日展作家でもあった故・天野定夫さん(昨年5月に97歳で逝去)の作品展も開かれていた。定夫さんは65歳で長男の勝美さんに社業を譲り陶芸の道に精進。80歳を過ぎて日展作家となり、90歳で豊田市長賞などを受賞したという。この日は、ダイナミックな作品を好んだという定夫さんの壺や花入れなどを希望者に進呈し、チャリティー募金も行っていた。寄せられた寄付金は児童福祉支援に役立てるそうだ。
勝美さんは豊田市教育委員会の委員も長年務めている。 【有我 都】