世代を越え地域の親睦を深める
「初釜の会」足助明和小学区で25年目 2026.1.30
児童たちが本格的な着物姿でお抹茶を振る舞っていた。
新年の始まりを地域住民で祝い親睦を深めようと、豊田市足助地区の明和小学校で10日に恒例の「初釜の会」が開かれた。25年目を迎えたこの行事は明和自治区が主催しているもの。世代を超えて119名の参加があった。
初釜とは新年を迎えて初めて釜に火を入れ、お茶を点てる茶道の行事。新しい年を迎えられた喜びを分かち合い、お茶を楽しんで精進しようという願いが込められている。低学年〜高学年の児童6名が本格的な着物姿でお抹茶を振る舞って来場客を笑顔にさせ、また全校児童18名による伝統の和太鼓演奏では楽曲「楽(らく)」を披露して、力強い音色が集会室に響き渡った。昨年10月に17年ぶりのご開帳を迎えた綾渡町平勝寺の国指定重要文化財「観世音菩薩坐像」の映像も上映された。
明和小学区では、冬は初釜の会、夏は盆踊りと花火大会を中心とした「赤田和(あかだわ)の夕べ」を開催し、帰省者も含めた交流の場づくりを長年続けてきた。ただ、深刻な過疎化・少子化のなか伝統行事の継続は決して容易でなく、次世代へどう繋いでいくかを模索中だ。
明和自治区長の川合信道さん(69)は、「昔は住民同士の交流が主な目的でしたが、時代の流れとともにその役割も変わりつつあります。今ある形を大切にしながらも、若い世代が語り合える場をどう作っていくべきか。今後は地域内だけでなく外部からの関係人口も増やし、外の力も借りながら地域の活性化に繋げていきたいです」と話してくれた。 【地域記者 庄司美穂】