カウンター

豊田・みよしのニュースなら矢作新報 毎週金曜日発行 月額1,500円(税別・送料込)  お申込はこちらから LinkIcon   印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

 

山里ひとなる塾がつないだご縁

卒塾生2人の結婚式 仲間が手づくり 2026.6.5

会場を飾り付けたのも仲間たち。天井から吊るして会場を華やかにした白い布は、実は農業用の不織布だ。

 
 豊田市旭地区の旧築羽小学校をリノベーションした拠点施設「つくラッセル」の体育館で、去る4月12日にあたたかな結婚式が開かれた。挙式したのは勘八町出身の花田虎大(たけひろ)さん(28)と愛西市出身の杏奈さん(29)。豊田市の山村の営みを現地で学ぶ「山里ひとなる塾」がご縁をつないだ二人だ。
 
 杏奈さんが山里ひとなる塾に参加したのは2023年度の第1期。旭地区のシェアハウスに移り住んで学び、地域に根差す暮らしへのあこがれと、実際に暮らす中で感じる難しさの間で、悩みながら模索してきたそうだ。卒塾後はひとなる塾の運営スタッフを担っている。
 
 一方の虎大さんは、SNSで見かけた豊田市下山地区の「自給家族」という言葉に強く惹かれて山村地域の暮らしに関心を持ち、昨年度、第3期生として山里ひとなる塾に入塾。そこで出会った人の中に〝こんなふうに生きていきたい〟と感じる姿をたくさん見つけることができたという。3月に卒塾してからは、稲武地区の地域おこし協力隊として新たな活動を始めている。
 
 山里ひとなる塾を通して同じ方向を向き、人生をともに作っていくパートナーとなった二人。結婚式会場の装飾や設営、当日の進行などは、卒塾生仲間やつくラッセルに関わる仲間たちが協力して作り上げた。花やブーケは卒塾生でレスキューフラワーの活動をする酒井悦子さんが担当。ウエディングドレスは、洋裁のプロである上野津弥咲(つみさ)さんがデザインし、仲間から白い布を集めてパッチワークにしたもので制作するなど、多様な人がそれぞれ得意なことを持ち寄って結婚式をつくりあげた。
 
 記者の私もつくラッセルの仲間として式に参列させて頂き、1か月たった今も心があたたかい。二人を見守り、辛いときには支え合える仲間たちの存在は、これからも二人のそばにある。  【地域記者 戸田育代】