棒の手モチーフに駅前広場が完成
愛環鉄道「四郷駅」ニュータウンに文化の香り 2026.1.30
除幕された棒の手シルエットの木製ルーバー。このあと棒の手演武も行われた。
愛知環状鉄道の四郷駅に産学民官の連携で駅前広場が完成し、先週末25日に記念式典が行われた。主催は豊田市街づくり区画整理協会・下古屋自治区・トヨタすまいるライフ㈱の3者でつくる実行委員会(杉浦弘髙会長)。トヨタすまいるライフは豊田市初の業務代行者として四郷駅周辺土地区画整理事業を進めた事業者だ。
駅前広場の広さは愛環鉄道所有の約700㎡。印象的なのはトヨタすまいるライフが設計施工し駅入口の両側に設置された木製ルーバー(格子壁)だ。豊田市産の間伐材で作られ、四郷らしさを表現しようと同地区で盛んな伝統芸能「棒の手」の3流派の演舞をシルエットでデザインしてある。まちの発展に反して古いままの四郷駅が伝統文化の雰囲気で彩られた。
木製ルーバーの前に設けられた花壇は県立猿投農林高校環境デザイン科の生徒たちがデザインしたもの。棒の手のシルエットを漫画やアニメのバトルに見立て、戦いの場をイメージして縁石を配置してある。使用した石は小原産のレッドストーンだ。花壇の維持管理は下古屋自治区・猿投農林高校・トヨタすまいるライフが連携していく。太啓建設㈱もシンボルツリーとなるケヤキを寄贈した。
四郷地区土地区画整理事業は約3年前に完了し、既に戸建て約200戸、マンション4棟(288戸)の居住がある。四郷駅の利用者も増えて1日平均2千人ほどが乗降する愛環鉄道の中規模駅になったが、まちの規模に対してはまだ少なく、そのためバリアフリー化などの駅舎整備はされていない。今回の駅前広場は、そんな四郷駅の魅力を高めて利用者を増やそうと行われたものだ。 【新見克也】